2021年司法試験と予備試験直前の学習法
1,司法試験受験生へ
(1)学習は論文をメインに、短答は短答プロパーを確認するだけ。
学習は論文をメインにしてください。短答は短答プロパーを確認するだけですが、実は短答プロパーの勉強は中日と刑事系論文の日の午後にできます。
ここでは、論文と、短答論文共通論点の学習をメインに据えましょう。
(2)私が直前期に行った勉強
実際に行ったことは、
ア、論証と論点周りの条文の確認
悪の権化とも言われる論証ですが、試験直前には有効です。論証を書けるように確認するのと、それと同時に、論点周りの条文も丹念に読み込みます。
イ、わからない論点はお茶を濁せるようにする
直前期になっても、正直言うと理解していない論点があると思います。
「捨てる」のでもなく、「頑張って理解する」のでもなく、直前期はお茶を濁せるようにしましょう。つまり、何かそれらしきことを書けるようにするのです。
よくあるのは、(試験直前期なので仕方なく)論証を覚え、判例を読んで何となくのあてはめをできるようにする。
今だから言いますと、私は司法試験直前でも、刑事訴訟法の「訴因変更の可否」「訴因変更の要否」の理解が不十分でした。
そこで、論証を何とか書けるようにし、あてはめのやり方を判例百選の判例を見てなんとなくつかみました。
幸いにして出なかった(記憶があいまいですが)のですが、仮に訴因が出題されたとしても何かしらかけたと思います。
ウ、憲法と行政法の判例の確認
憲法と行政法は判例が重要なので、判例百選を読みました。余裕があれば、民事訴訟法と刑事訴訟法も読み込んでいいと思います。
エ、合格答案のイメージの確認
優秀答案や模範答案を読んで、合格答案のイメージもつかんでおきましょう。
2,予備試験受験生へ
(1)得点プランの確認
七法と一般教養科目全部でよい点数を取れる必要はありません。
人によっては、商法は点数取れないけど、他の科目は点数が取れるなど、いろいろなパターンがあるでしょう、
(これは一般論ですが、憲法民法刑法行政法は比較的点数が取りやすくて、民訴刑訴商法は点数が取りにくいと思います)
そこで、自分の得点プランを確認し、苦手科目は最低ラインを割らないように、得意科目は点数をどんどん伸ばせるようにしましょう。
(2)条文の確認
法解釈学は、何といっても条文が一番大切です。何も手がつかなかったら条文を確認しましょう。
ちなみに、僕は寝る前に、憲法の統治の条文を読んでから寝るようにしました。
あと、会社法で言えば、機関がよく出て、組織再編はあまり出ないので、機関の条文だけ読んでおくのもよいでしょう。
(3)論文論点の確認
これは私が短答講座においてもよく申し上げていることですが、
「論文論点」が短答に出たときには落とさないようにしましょう。ここを落としている方が多いです。
例えば民訴の「既判力の時的限界」
これを落とすのはもったいないです。
ただ、刑訴の伝聞だけは、マスターするのに時間がかかるので、今できない人は他のことをやった方がよいと思います。
3,おわりに
直前期ですが、まだまだできることはあります。
ぜひ頑張ってください。
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