残暑お見舞い申し上げます~試験後にやること
残暑(といっても相当継続する見込みですが)お見舞い申し上げます。
さて、司法試験が7月に行われるようになったので、最終の合格発表は11月です。
短答発表はありましがた、短答式試験は無事とおり、何をやろうか迷っている方もいらっしゃると思います。
(もちろん、短答式試験が残念ながら不合格だが、来年度に向けた勉強に手が付かない方向けでもあります)。
今までのブログでは、比較的一般的な、ある意味月並みな記事を書いてきました。
書くことをやめないとか、他資格の勉強をしてみるとかです。
それに関しては過去記事をご参照していただくとして、今回は少し違う視点から、試験後にやることを述べていきたいと思います。
※過去記事に関しては以下のリンクをご参照下さい。
司法試験を受けた方へ
書くことをやめない
さて、少しエッジの効いた試験後にやることをご紹介します。とはいっても、最初はわりとよくある回答で、徐々に面白くしていきます。実際にやるか否かは皆様の選択次第です。
1,お金がある方向け
→1人海外旅行(ツアーは使わない)。
ある程度、お金がある方は、1人海外旅行をしてください。コロナもある程度収束したことですし。但し、コロナ前より割高です(需要が高いのと、円安の結果)。
贅沢な旅にしないでください。むしろ苦労してください。バックパッカーとまではいわないが、そんなに高くない宿をとって、飛行機も自分で手配する。
言語が通じない世界での対応力を磨いてください。
(言語を必死で身に着けてからいくのも、それはそれで有意義です。)
日系の航空会社ではなく、海外の航空会社を使い、中継地で一泊するというのも楽しいです。飛行機も安くなりますし。
韓国系や中国系の航空会社で、韓国か中国で一泊して、ヨーロッパに飛ぶみたいな感じです。
場所はどこでもよいので、自分の興味のある国を選んでください。まあアジアが低価格だとは思いますが。
2,お金がない方向け(たとえお金があってもおすすめ)
→図書館に行って、1つの分野の本を読む。
図書館は、情報の宝庫です。
ここで、今まで触れたことのない古典か、学問分野の本を探して読んでみてください。自分の興味の持てる分野でかまいません。
ここでの、古典は広い意味です。
論語を読んだことない方は、論語の日本語訳を読んでもよいでしょう。
(なお、論語の日本語訳は、著作権切れのものが青空文庫にあります。
https://www.aozora.gr.jp/cards/001097/files/43785_58836.html)
川端康成の小説を読んだことのない人は、全集を借りてみて読むのもよいでしょう。
源氏物語だって、プラトンだって、なんでもよいと思います。
私は20代の頃はプラグマティストで、古典なんかどうでもよいと思っていました。
しかし、40になって、もっと勉強しておけばよいと後悔しております。
弁護士は、様々な教養が生きてくる仕事です。
今のうちに、時間がないとできないようなことをしておいてください。
古典でなくとも、(今まであまり触れたことない)ある学問分野の本を読んでみるのでもOKです。
宗教学や社会学の本を読んでみる。
宇宙の誕生に興味あるなら、簡単な宇宙物理学の本を読んでみる。
少しは法律に寄せたいのであるなら、法制史、法哲学、法社会学、比較法でもよいでしょう。
3,将来役に立つもの
(1)webページを自分で作ってみる
就職できなかったらどうしようという相談がたまにあります。
こればかりは、景気の波もあるので仕方ないのですが、一方で弁護士は究極的には自営業です。
ただ、リスクの少ない自営業です。飲食店や物販のように在庫を抱えないから倒産リスクが低い。経費も安い。
携帯弁と冷やかされることもありますが、実際には携帯電話とPCがあればなんとかなる仕事です。
でも不安でしょう。不安を感じるのは悪いことではありません。リスクを予測できないと、事業は成り立たない。
そこで、不安を少しでも低減する方向を考える。
もし仕事がないとき、就職できないときは、独立して集客をすることが必要です。
おそらくWebページからの集客を考えるでしょう。しかし、外注するとそれなりにお金がかかります。
そんなとき、自分でwebページを作れる技術があれば、役に立ちます。年間数千円のサーバー代だけだけですから。
簡単なもので、匿名でもいいので、練習として、自分でwebページを立ち上げてみましょう。
後で説明するyoutubeもそうですが、現代社会は、無料でCMが打てる時代です。
少し前までは、事業をする人は、たくさんお金をかけてCMを売ってました。しかし、今は技術があればWebページを作れる、SNSでマーケティングができる、youtubeで動画配信ができる自体です。
私の友人の美容師も、SNSで大ヒットしました。
美容室は、ホットペッパービューティーというもので集客をかけるのが一般的なのですが、リクルートに払う費用が大変高額です。
そこで、インスタグラムで様々な髪型の写真を挙げて、それが人気を博して、集客できるようになりました。
今後は、いかに無料のプラットフォームで発信できるかも、弁護士の生き残るカギになってくると思います。
なお、業者に発注する場合も、自分がwebページの仕組みを知らないと大変だし、高くつきます。最低限仕組みを知っておくことは有用です。
(2)Youtubeに動画をアップしてみる
これも(1)と同様です。別にyoutuberになる必要はありません。しかし、現在のyoutubeの仕組みや、動画コンテンツの上げ方、登録者数や視聴者数の増え方などは、多少でも知っておくとよいでしょう。
習うより慣れる方が早いので、自分でチャンネルを作ってやってみるとよいです。無料ですし。
趣味の動画でもなんでもよいと思います。食べ歩きでもゲーム実況でも。
ついでに、著作権回りも勉強しておく(BGMに何を使っていいかなど)と、将来の実務に直結します。
(3)エクセルのマクロやプログラミング言語を学ぶ
弁護士になると、業務効率化を強く意識することになります。
弁護士の仕事は、想像以上に細かいです。
準備書面を書くだけではありません。クライアントへの報告、相手方弁護士や裁判官とのやりとり、証拠集めなど様々なことを同時並行で行わなければなりません。そんなとき、業務効率化をしないと、寝る時間も捻出できないことになります。
例えば、AがBの土地を不法占拠しているとしましょう。
当然不法行為に基づく損害賠償請求権が発生しますが、遅延損害金も発生しています。日々発生します。
これって、損害賠償請求をするときに、遅延損害金の起算点が違うものですから、結構大変ですよね。
そんな計算をどうやってエクセルで行うか。
これは(単純な関数を使えればよいので)そんなに難しい話ではないですが、もっと難しい話もできてきます。
エクセルやプログラミング言語は、できるに越したことはないです。
参考にしてください。

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