年末ですね~司法試験合格とは論文の力を磨くこと
私は、昨年立ち上げた弁護士事務所を起動に乗せたり、LECでも講義やゼミと、大変充実した日々でした。
私のゼミの受講生、講義を受けたことのある方々、ガイダンスでお会いした方々、そしてブログを見ていただいている方々、
本年はありがとうございました。
何か一つでも、心にとめておいて、試験で役立たせていただければ幸いです。
というか、必ず役だてて下さい。
「役に立つ物を求める」ことから、「どんなものでも役に立たせようとする」
この意識の転換って、司法試験の学習にも重要だと思います。
私も司法試験受験生だったころ、当時は役に立つ物ばかり求めていました。
これ一冊で、憲法の書き方がわかる本
この講義を聞けば、民訴の論点が全てマスターできる講義
本試験とほとんど同じ問題演習ができる、魔法の答練
そんなものはないと心ではわかっていました。
でも人って、心が弱いから、求めてしまうんですよね、そういうものを。
ただ、私は、司法試験受験生時代も、公務員試験や宅建士の講師をやっていた(どちらも合格していた)ものですから、
ある日気づいたんです。
他の資格試験は、正直、「これを勉強すれば合格できる」という知識量が、ある程度決まっています。また、方法論もあります。
しかし、司法試験にはない。正確にいうと、知識量は決まっているが、方法論はそれほど決まっていない。
これは本当です。だから、みんな色々なものにすがりたくなるんです。
嘘だと思うなら、税理士試験や公認会計士試験と比べてみて下さい。
税理士試験や公認会計士試験の学習法をネットで知らべると、独学での合格者もいらっしゃいますが、ほとんどは予備校を利用している。
しかし、司法試験は、どちらかというと、予備校も利用して、でも基本書も利用して、独学の部分もあって、合格したという方が多いでしょう。
独学の部分も大きいということは、確実な合格法がない(あるいは人によって大きく異なる)ことを表しています。
つまり、司法試験に確実に合格する勉強法などない。
じゃあ、みんなどうやって勉強するか。
司法試験に合格する方向に、「自分の答案をブラッシュアップしていく、磨き上げていく」
この作業を繰り返して勉強していくのです。
つまり、巷に溢れている、基本書、答練、予備校の講義など様々なものは、自分の答案を磨き上げていくツールにしかすぎません。
全ては、論文の点数を伸ばすため。
やることはただこれだけ。
このために、基本書、答練、予備校の講義、判例百選を、役立てていこう。
私はこのように意識を変えると、司法試験に合格できました。
年明けのこの時期に、ぜひ意識を切り替えてください。
役に立つものを求めるのではなく
周りの全てのツールを、自分の答案の点数を伸ばすために生かすのだと。
そういう意識を持つと、百選の読み方も変わってきます。
今日は大晦日で、勉強をしないと決めている方も多いでしょうが、判例を一つだけ読んでみて下さい。
そして、その判例の事案で、自分ならどう規範定立をして、あてはめをするか、イメージトレーニングしてください。
具体的に答案用紙を思い浮かべながら、頭の中で書くのです。
(余裕があれば紙に書きだしてもかまいません)。
どの判例が選べない方は、民訴の固有必要的共同訴訟か、刑訴の自白法則から判例を一つ選んでやってみて下さい。
一つでいいですよ。
それで、答案を書くイメージを作って、
さらに、「論文を書くために勉強しているんだという意識」を持ってください。
それで、新年を迎えて、新しい年も、しっかり勉強できるようにしていきましょう。
最後に、不安になっている方。まだまだ間に合います。
インプットが不十分な方は、予備校の講義というツールを使ってもいいでしょう。
今年最後にイメージを作って、来年から全力疾走しましょう。
元旦も記事を書くつもりなので、お時間があればぜひご覧ください。

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