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おとり捜査で考えたいこと

学者と生徒の会話風に

学者:おとり捜査が許される要件について、判例ではなんと述べられているかね。

生徒:はい。①直接の被害者がいない薬物犯罪等の捜査において、②通常の捜査方法のみでは当該犯罪の摘発が困難である場合に、③機会があれば犯罪を行う意思があると疑われる者を対象とするのであれば、任意捜査として許容されると述べられています。

学者:君はよく勉強しているね。では、なぜ直接の被害者がいる犯罪では、おとり捜査は許されないのかね。

生徒:。。。。。


さあ、なぜでしょう。
答えは簡単ですね。


殺し屋を摘発するために、武山を殺すよう依頼するおとり捜査。
犯意誘発型か機会提供型か論じる以前に、当然、認められないですよね。

直接の被害者がいる犯罪は、被害を生み出してしまうから、おとり捜査は認められないんです。

(薬物犯罪は、薬物を使うのは自由だろという議論をつぶすために、薬物の流通に加担する罪だという構成を
公権力側は取っているため、「直接の被害者はいない」ということになっています)。

もちろん、お決まりの、強制処分か否か(おとり捜査は意思を制圧しないので通常は任意処分)、
任意処分としての限界を超えないか、との枠組みで論じてよいのですが、
その際は、「直接の被害者がいない」ことは、相当性判断に関わってくることになります。

※直接の被害者がいない→被害者供述を得にくい→おとり捜査が必要
と必要性判断にもかかわります(加筆しました)



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プロフィール

takeyama

Author:takeyama
知識じゃなくて、リーガルマインドと伝える力
を養成することを目標とする、
LEC東京リーガルマインド司法試験講師武山茂樹のブログです。

近年、司法試験業界でも、まやかしのような勉強法が流行しています。
しかし、起案とその吟味の繰り返しでしか実力はつきません。
私は、起案教育こそが司法試験に役立つとの信念のもと、実務でも通用する正統派の講義を目指します。

新橋虎ノ門法律事務所の共同代表として、弁護士もやっております。
司法試験受験生に役立つ情報を提供していきます。

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