FC2ブログ

不能犯の具体的危険説についての誤解

 刑法で、未遂犯と不能犯の区別の基準に具体的危険説というものがあります。

行為時に行為者が特に認識していた事情及び一般人が認識し得た事情を基礎に、一般人の見地から結果発生の危険性が認められるか否かから、危険の有無を判断し、危険性が認められるなら未遂犯とする説です。

受講生で誤解している人が多いので、ここにも書いておくことにします。


問)砂糖の瓶がおいてあった(中身は客観的に見て砂糖)。但し、Aさんは、これが毒物だと信じていた。
Aさんは、コーヒーを飲んでいる甘党のVさんに(甘党であることはAも知っている)、砂糖入れなよとこの砂糖の瓶を渡した。
 具体的危険説にたって、Aさんの罪責を論じなさい。


 さて、みなさんは大丈夫ですよね?















 答えはもちろん、不可罰です


 え、そんなわけない。武山頭おかしいって?

 そんな人はこう考えたのでしょう。

 具体的危険説だから、行為者の特に知っている事情を判断基底に入れる。そして、Aは砂糖を毒薬だと信じているから、一般人の観点からみて危険だ!!!!

 違いますよ。

 具体的危険説の、「行為者の特に知っている事情」とは、行為者が知っている「客観的に正しい事情」のことをいいます。
 ここ、誤解している人が多いので気をつけて下さい。
 もし、仮に、行為者が信じている事情を(真実でなくても)入れるのだったら、具体的危険説は、純粋主観説の処罰を拡張した説になってしまいます。

 誤解してなくても、自信を持って答えられるレベルにならないと、短答で足をすくわれてしまうので気をつけて下さい!!

この記事が役立ったという方は、下のランキングへのクリックをお願いします。

司法試験 ブログランキングへ
にほんブログ村 資格ブログ 司法試験へ
にほんブログ村



スポンサーサイト



プロフィール

takeyama

Author:takeyama
知識じゃなくて、リーガルマインドと伝える力
を養成することを目標とする、
LEC東京リーガルマインド司法試験講師武山茂樹のブログです。

近年、司法試験業界でも、まやかしのような勉強法が流行しています。
しかし、起案とその吟味の繰り返しでしか実力はつきません。
私は、起案教育こそが司法試験に役立つとの信念のもと、実務でも通用する正統派の講義を目指します。

新橋虎ノ門法律事務所の共同代表として、弁護士もやっております。
司法試験受験生に役立つ情報を提供していきます。

★その他のブログ等
司法試験と予備試験

一般の方向けのブログはこちら
世界一わかりやすい法律の授業を目指すブログ

不動産の法務と税務

起業の法務と税務

民法の初学者向けのブログはこちら
民法を得意にする!

一般の方向けのブログはこちら
世界一わかりやすい法律の授業を目指すブログ

Twitter
→https://twitter.com/takeyam33102813

LECの無料公開講義一覧
無料公開講座・実務家講演会のご案内(司法試験受験生向け、中上級)
資格説明会・公開講座 【関東】 (予備・法科大学院受験生向け)

you tube無料公開講座

最新記事
最新コメント
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR