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会社法429条1項の論じ方

基本の確認なので、できる方は読む必要はない。

答練の答案を見ていると、気になるのが、会社法429条1項が出題されたときだ。

さすがに、要件はだいたいの人が書けている。

しかし、ダメな答案には二つのパターンがある。

一つ目は、あてはめが全然だめ。問題文中にたくさん事情があるのに全然拾えていない。
おそらく時間不足もあるのだろうが、あてはめをある程度厚くしないと合格はおぼつかない。

あてはめが苦手な方は、事案処理の練習をする(書かない問題があってもよい)。
時間不足の方は、答案を時間内に書ききる練習をする(実際に書く)。

二つ目のパターンは、条文から要件を導く理由付けがない人だ。

429条1項の要件に「会社に対する任務懈怠」「任務懈怠に対する悪意重過失」と書くのはよいが、その理由を書かない。
なぜ第三者への損害賠償なのに、第三者に対する任務懈怠でないのか。

理由付けのない答案は、法律の答案ではない

お分かりの方には釈迦に説法だが、

まず429条1項の趣旨から説き起こす。
株式会社が現代社会において重要な役割を果たしている。その影響は大きい。
そして、その業務執行が取締役に依存している。
だから、第三者を特に保護するために、取締役に法定責任を負わせた。

とすれば、(業務執行の依存に着目したのだから)会社に対する任務懈怠が要件になるし
(不法行為とは違う)法定責任なのだから、任務懈怠に対する悪意重過失となる。

このような理由付けを理解していない方は、まだまだ間に合うので、ぜひ理解して欲しい。

時間がない方は、私の講師オリジナル論証集解説講座 を取ってみるのも手ではある。


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プロフィール

takeyama

Author:takeyama
知識じゃなくて、リーガルマインドと伝える力
を養成することを目標とする、
LEC東京リーガルマインド司法試験講師武山茂樹のブログです。

近年、司法試験業界でも、まやかしのような勉強法が流行しています。
しかし、起案とその吟味の繰り返しでしか実力はつきません。
私は、起案教育こそが司法試験に役立つとの信念のもと、実務でも通用する正統派の講義を目指します。

新橋虎ノ門法律事務所の共同代表として、弁護士もやっております。
司法試験受験生に役立つ情報を提供していきます。

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